副業を始めるにあたって、「副業が会社にバレてしまうのではないか」と考える人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、バレる場合が多いです。
とはいえ、確定申告をする時に”あること”に気を付けることで、副業が会社にバレるリスクを減らすことも可能です。
この記事では、副業が会社にバレる場合の理由と、それを防ぐための具体的な対策を紹介します。
そして副業が会社にバレてしまった際に、どうなってしまうのかも解説!
これから副業を始めようと思っている方も、すでに始めている方も是非最後まで読んでみてください。
副業がなぜ会社にバレてしまうのか3つの理由を解説
副業を始める際の不安点として、副業が会社にバレないかがあげられます。
バレてしまう理由は3つあります。
- 住民税の金額が本業の勤め先に通知される
- 社会保険額の決定通知が本業の勤め先に届く
- 年末調整の基礎控除申告書でバレる
若干難しそうな内容にも見えますが、わかりやすくそれぞれ解説していきます。
理由①:住民税の金額が本業の勤め先に通知される
住民税とは、地方自治体が提供する行政サービスのために、その地域の住民に課せられる税金です。
住民税の額は、前年度の所得に基づいて計算され決定します。
副業による収入が増えると、おのずと住民税も応じて増加。
住民税が増えすぎると、給与計算をする担当者からすれば違和感が発生し、副業が会社に知られるというカラクリです。
多くのサラリーマンは、給与から住民税が自動的に引かれるため注意が必要。
理由②:社会保険額の決定通知が本業の勤め先に届く
副業が企業による給与所得である場合、社会保険料を通じて副業がバレる可能性があります。
社会保険は、副業がパートタイムやアルバイトであっても、正社員の3/4以上の時間を勤務しているか、特定の条件を満たしている場合、加入が必要です。
◆社会保険加入の条件
- 週の所定労働時間が20時間以上あること
- 雇用期間が1年以上見込まれること
- 賃金の月額が8.8万円以上であること
- 学生でないこと
- 特定適用事業所(従業員501名以上の企業)に勤めていること
(参照元:日本年金機構)
副業でも社会保険の加入要件を満たしている場合、「被保険者所属選択届・二以上事業所勤務届」を提出し、本業と副業の両方の給与所得を合計した金額に基づいて、社会保険料を計算しなければなりません。
その後、年金事務所から本業と副業の両方の会社に社会保険料の金額が通知され、結果として副業がバレる可能性があります。
理由③:年末調整の基礎控除申告書でバレる
年末調整とは、給与所得者が毎月の給与や賞与から引かれた源泉徴収税額と、実際に納めるべき所得税額の違いを調整するための手続きです。
年末調整の際には、給与所得の欄に、本業だけでなく副業の収入も記入する必要があります。所得が多いほど住民税も高くなるため、住民税が増えたことが原因で副業が会社に知られるケースも少なくありません。
例えば「普通徴収」に変更して、勤務先に住民税の納付書が送られないようにすることも、副業を隠すための対策の一つです。この対策については後ほど詳しく解説します。
副業をバレないようにするのは可能なのか?
いざ副業を始めたけれども、本当に会社にバレないかが不安な人もいるでしょう。
そこで!
副業をバレずに続けるための具体的な方法や注意するべき点について詳しく解説していきます。
年間利益20万円を超えない範囲内で副業をする
給与所得者が副業から得た所得が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。
(参考:国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」)
副業所得とは、副業からの収入から経費を引いた金額を指します。
したがって、副業からの収入が20万円以上でも、経費を引いた後の所得が20万円未満であれば、申告の必要はありません。
しかし、副業からの所得が20万円以下であっても、医療費控除やふるさと納税などで確定申告を行う場合は、副業からの所得も申告する必要があります。
副業を行う際には年間の利益が20万円を超えないように計画することをおすすめします。
対応することで確定申告の手間を省くことができ、また税金の問題で副業が会社に露見するリスクも低減が可能です。
確定申告時の住民税を自分で交付する
住民税の納付方法を特別徴収から普通徴収に変更することは、副業を隠すための有効な手段です。
特別徴収とは、給与から住民税が自動的に引かれる一般的な納付方法です。
一方、普通徴収は自分で住民税を納付する方法で、給与から自動的に引かれません。
つまり、住民税の金額が会社に知られることなく、副業が露見するリスクも軽減できます。
確定申告を行う際には、「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」の欄を「自分で納付」に必ずチェックをしましょう。
副業をしていることを人に話さない
副業についての情報は、無闇に他人に話さないことが大切です
実は、副業が会社にバレるケースで最も多い理由が、この関係者からの情報漏洩です。
例え少数の人にしか話していない情報でも、知らぬ間に多くの人々に広まり、問題が大きくなる可能性があります。
付き合いの少ない同僚はもちろんのこと、親しい友人や家族に対しても、詳細な情報は控えることが大切です。
この慎重さが、副業を秘密に保つための重要なポイントです。
副業が会社にバレてしまった場合どうなるのか
バレたら怒られちゃうよー。
クビになるのだけは避けたい…。
副業がもし会社にバレた時、どのような罰則が待っているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、その大前提として副業は、法律で禁止されているわけではなく、法的に罰せられることはないという事実を理解しておく必要があります。
それでは、もし副業が会社にバレた場合、どのような事態に陥るのか解説します。
就業規則によっては懲戒処分を受ける可能性がある
副業が露見すると、就業規則に基づいて待遇が変わる可能性があります。
各企業には就業規則が存在し、その内容に違反した場合、なんらかの制裁を受けなければなりません。
副業が禁止されているか、許可制であるかが就業規則に記載されている場合、それに反して副業を行うと、会社から制裁を受けます。
具体的な制裁例でいうと始末書の作成が多いのが正直なところ。
しかし、副業の影響で本業に支障が出た場合、より重い制裁を受ける場合もあります。
最悪の場合
- 減給
- 降格処分
- 懲戒処分を受けて退職
上記のような制裁を受けることもあるので注意が必要です。
副業が許可制なのか、禁止されているのかを副業を始める前に確認しましょう!
社内での信用・信頼が失われる
副業が会社にバレると、社内での信用や信頼を失う可能性があります。
副業を秘密にしていることで、バレた場合に誠実さや信頼性に疑問を持たれてしまいます。
また副業が本業のパフォーマンスに影響を与えていると感じられた場合にも、信頼を損なうことがあります。
副業をする場合には、可能な限りバレないような振る舞いが重要です。
会社規定で副業が許可されているのであれば、副業の許可を得ることも一つの手です。これにより、信頼関係を保つことができるかもしれません。
これから副業を始める人におすすめのジャンル3選
副業を始めることを考えている方にとって、どのジャンルを選ぶべきかはとても重要です。
副業を始める人におすすめのジャンルを3つ選び、それぞれの特徴やメリットについて詳しく解説します。
おすすめ①:せどり
せどりは、安価で購入した商品を高価で再販するビジネスモデルです。
オークションサイトやフリーマーケット、古本屋などで安く手に入れた商品を、ネットオークションやフリマアプリで高く売ることで利益を得ます。
初心者におすすめな理由は
- 特別なスキルや知識が必要ない
- 始めるための初期投資が少ない
- 自分のペースで取り組めること
などが挙げられます。
ただし、商品の価格変動やトレンドを把握するための市場調査は必要なスキルになってくることを覚えておきましょう。
またすでに成果を出している人のノウハウや便利な自動化ツールなどが世の中にはたくさんありますので、それを活用することで最短ルートで稼ぐことも可能となります。
おすすめ②:ブログ
ブログは、自分の考えや経験を共有するためのプラットフォームです。
記事を書くことで広告収入を得られます。
初心者におすすめな理由は
- 特別な技術スキルが必要ないこと
- 自分の興味や専門知識を活かせる
- 時間と場所に縛られずに取り組める
などが挙げられます。
ただし、一定の読者を獲得するためには、定期的な投稿とSEO対策が必要です。
またブログで最速で収益を出すための攻略法などを活用することで、初心者の方でも比較的早い段階で安定した収益を確保することも可能です。
おすすめ③:YouTube
YouTubeは、動画コンテンツを共有するプラットフォームで、広告収入やチャンネル登録者からの支援で収入を得られます。
初心者におすすめな理由は
- 誰にでもファンを獲得するチャンスがある
- 自分の才能や特技が活かせる
- 広範なジャンルで活動できる
などが挙げられます。
ただし、一定の視聴者を獲得するためには、定期的な投稿と動画編集スキルが必要です。
まとめ
副業が会社にバレる理由として、住民税の金額通知、社会保険額の決定通知、年末調整の基礎控除申告書が挙げられます。
これらを防ぐためには、年間利益を20万円以下に抑え、住民税を自分で納付し、副業について他人に話さないことが重要です。
また副業を行う際には、本業で周りに迷惑をかけないこと、影響を与えないことに徹し、社内での信用や信頼を維持し続けることも大切です。
副業はますます注目が集まることが予想できるので、興味がある人は、初心者におすすめのせどり、ブログ、YouTubeを初めて見るのも良いかもしれません。